2014年4月4日金曜日

髄鞘化(ずいしょうか)

森之宮病院入院中に午後のお昼寝くらいの時間帯で、

医師、医療ソーシャルワーカー、栄養士、PT、OT、ST、臨床心理士により、週1回程度の「母親教室」というプチセミナーのような、お話会がありました。

実際にあった項目は以下になります。。

・てんかんをもつ乳幼児の発達援助について
・発達障害の基礎
・家庭療育・食事・ことば
・衣服の着脱
・歯と虫歯
・社会制度


こんな風に、先日の「ウエスト症候群セミナー」と同じような感じでA4用紙の資料を毎回もらいました。

上記の項目で私が参加できた母親教室の中で、勉強になったことを少し記録しておこうかなと思います!


〜発達障害の基礎〜

脳の構造と機能
 大脳 皮質:運動を指令したり感覚を感じたりする神経細胞があるところ。
     白質:神経線維(電線のようなもの)が束になって走っているところ。
     小脳:体全体のバランスをつかさどるところ。
     脳幹:生命の維持に必要な働き(呼吸、心拍など)を調節するところ。
     脊髄:大脳からの命令によって実際に運動をおこす神経細胞があるところ。

脳の発達
 原則:一度障害を受けた神経は元には戻らない。
 しかし、出生前に受けたダメージは他の部分がかなり代償してくれる。
 出生後、神経細胞自体は減っていくが、2歳までは神経の「髄鞘化」が進んでくる。
 人間はどんどん発達するのに、2歳以降脳の「形」は変わらない。
  目には見えないけれど新たな神経回路がどんどんできている。
 障害を受けた部分をカバーする新たな神経回路を作ることは可能。
  訓練によってできるだけうまくカバーできる回路を作るように促す。
  脳のどの部分が障害され、どのような訓練が必要かを判断することが重要。

脳障害の評価
 実際に診察して運動パターンや緊張の状態を調べることが最も役に立つ。
 MRI:障害部位を詳細に調べる。
 脳波:脳の発達段階、障害部位、てんかん発症の危険性を調べる。
 誘発電位:聴覚、視覚、触覚(位置覚)の検査。

訓練の継続
 運動だけでなく、認知、意思の伝達などの全体的な発達を促す。
 長期的には病院ー家庭ー地域の連携が必要。
  家庭:日常生活の管理が重要。訓練だけでできることは限られている。
  地域:保健所および幼児期は療育機関、その後は学校の役割が重要。

  
、、という上記の母親教室資料から「髄鞘化」なる言葉が出てきましたが、
 
森之宮病院で子虎は満1歳を迎え、MRI検査後に画像を見ながら主治医より説明を受けた時点で、

「髄鞘化がちょっと遅めかな。。」とも言われました。

髄鞘化とは、
神経細胞に鞘のようなものができて、太くなることらしいです。
神経細胞がどんどんバームクーヘンのように太巻きになるイメージ?
これにより神経回路がハッキリしてきて、神経伝達が早くなるそうです。

 
難しい話だし、よくわからないが〜2歳まで集中してできる限りの刺激を与えてやれたらどうだろうか?とこの頃は思ったり、、
 
もしかしたら急に発達が進むイレギュラーもあるかも?なーんて期待もしつつ時が過ぎ、

現在、あっちゅーまに2歳を過ぎてしまった子虎であります。

リハビリは継続していますが、もっと・・・

空の青、木々の緑、暖かな南風、頬を刺す木枯らし、母親の優しい語りかけ、快い音楽、不快な音、人の匂、土の香りと手触り、花の香りと美しい色、人肌のぬくもりと柔らかさ、石の冷たさと質感、、ナド。

このようなことを言葉の領域が発達しだす前の時期に経験し、理解することが大切であるという文献も見つけました。髄鞘化を進める刺激のために、ということのようです。。

こうやって振り返ってきたところで、、

【てんかんをもつ乳幼児の発達援助は、てんかん治療と並行して子どもの正確な発達段階や行動特性に合わせた支援が大切である。】

という、ある日の母親教室のまとめの言葉もありました。

今の子虎に合わせたサポートを、、髄鞘化が遅れていたのやも?しれないけれど、頑張ってゆこう!とまた改めて思いました。

周りに、「木箱の中に入っているようだね、虎ちゃんデカイ。」と言われていたので、大阪にいる間に1歳でバギーを買い替えました!



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